フライ・デザインの手順
フライのデザインをするときの一方法として、以下のような手順があると思う。
- コンセプトを明確にする。
- コンセプトを達成できそうなフライのスケッチを描く(頭の中でもOK)。
- 実際に巻いてみてバランスやボリューム感などがイメージ通りになるか、また巻きやすさはどうかなどをチェックする。
- 水(コップや水槽)に浮かべてみて、イメージ通りに浮くか、浮力の耐久性はあるか、ライトパターンはどうなるか、などをチェックする。
- 実際に釣りに使用してみて、キャスティング時に問題はないか、使い勝手はどうか、魚の反応はどうか、などをチェックする。
実際に今考えているフライのスケッチを紹介してみたい。
メタモーフィック・イマージャー、コンセプトとスケッチ
メタモーフィック・イマージャー(metamorphic emerger)のコンセプトは、コカゲロウのイマージャー系を一本で複数分表現できるフライが作れないか、というもの。
で、現地でカットして加工する、ということを前提にスケッチしてみたのがコレ。

テールはなし、薄めのダビング・ボディにCDCのウィング。ただし前後とも長めにカットしておく(このままだとかなり妙)。ボリュームも多めにしておく。
前方を切り詰めれば浅い角度で浮き、後方を切り詰めれば深い角度で浮く(ダニーマ・デビーマやん)。両方切り詰めればフローティング・ニンフっぽい感じ。CDCの量をカットして減らすこともできる。
要するに、最後のカット次第で違う効果が期待できそうな半完成品ですな。最後の仕上げは鱒がするのさ。なんちて。
metamorphicは"変形する"という意味の形容詞で、カット次第でいくつかの姿形を取れるところから付けた。また、昆虫などの"変態する"という意味もあり、羽化はまさしく変態なのでフライの名前にはぴったりではないかしら。
3Dウィング・ダン、コンセプトとスケッチ
3Dウィング・ダン(3-Dimension Wing Dun)のコンセプトは、小型のDD/スピナーの弱点である浮力と視認性の悪さを改善できないか、というもの。

スペント状のウィング(ホリゾンタル・ウイング=Hウィング)と、ヘアダン風のウィング(バーチカル・ウィング=Vウィング)の両方を取り付ける。
Hウィングはジーロン、VウィングはCDCまたはエアベールウェブ。ドラッグ抵抗を増すため、および浮力増強ためHウィング前方にハックルを2回転ほど巻いておく。
HウィングによってDDやスピナーを演出するのが目的だが、小型の場合は浮力不足ですぐに沈みがちなので、Vウィングで浮力増強するとともに目印(インジケータ)とする。Vウィングが逆トリガーになるようならカットして対処する。
スケッチができたなら
後は巻いてみる、浮かべてみる、使ってみる。実際にセレクティブな魚にプレゼンする回数ってそんなにないので、3シーズンくらいはテスト期間と考えた方がいいね。ということで次回(いつ?)は実際に巻いたものを紹介してみたい(まだ巻いてないっすw)。
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